知っておきたいマンションのリフォームのキホン

一言で「リフォーム」といっても、戸建てとマンションでは異なり、マンションならではの注意点を理解しなければいけません。マンションならではのリフォームのコツはどのようなものなのか、さらに、気になるお値段などをご案内します。

マンションのリフォームならではの注意点

戸建てとマンションで大きく違っているのは、マンションは同じ建物に複数の世帯が住む集合住宅ということです。そのため、「マンションの管理規約」という決め事があり、その範囲内でリフォームを行う必要があります。

リフォームに関係する規約の一つは、リフォームできる箇所とできない箇所があることです。廊下などの共用部分以外の専有部分は基本的にはリフォームすることができます。しかし、柱と梁が一体化した構造のラーメン構造であれば空間を仕切っている壁を取り払ってもマンションの構造には影響を与えませんが、壁で支える壁構造では壁を取り払うとマンションの構造が弱くなってしまうため制限があります。

また、外から見える玄関ドアやサッシ、バルコニーはマンション全体の景観を損なったり、避難経路になっていることもありリフォームはできません。

また、従来のじゅうたんからフローリングにしたいという場合もあると思いますが、フローリングにすると階下に音が響くことから、マンションによっては制限を設けている場合があります。また、リフォームを行う際の工事の時間帯、搬入や組み立てに関する規約がある場合もあります。

キッチン、バスルームのリフォームでの注意点

マンションの場合、キッチンのリフォームでも注意が必要となります。キッチンを新しくするにあたり、IH調理器を入れたいと考える方は多いでしょう。IH調理器は200Vのことが多いので電気容量をふやす必要があります。しかし、マンション全体や各戸への電気容量が決められていてそれを上回る容量が認められないケースもあります。電気容量の変更が可能かどうか、事前に確認しておきましょう。

また、キッチン、バスルームともにいえることですが、水を下に流すためには、排水管に勾配をつける必要があります。床下にスペースがあって勾配をつけることができるタイプのマンションであれば、キッチンやバスルームの位置を変えることはできますが、勾配をつけるスペースがない場合、水を流すのが難しいため、位置を変えることができません。2000年以降の比較的新しいマンションであれば床下スペースがあることが多いのですが、築年数が古いマンションだと床下スペースがないケースが多く、注意が必要です。

リノベーションという選択

先にお伝えしたように、ラーメン構造のマンションの場合、構造に影響を与えないので専有部分の間取りをすべて変えてしまう「リノベーション」も可能です。仕切っている壁だけでなく、キッチンやバスルーム、壁紙まではがしてコンクリート壁むき出しのスケルトン状態にして、一から間取りを考えることもできます。

マンションのリフォームでよく見られるのは、子どもたちが巣立ったのを機に、リビングとその隣にある和室などを一つにし、広々とした大空間をつくるケースです。逆に、子ども小さいときは子ども部屋を一つにしておき、中学生になったら部屋を二つにするというリフォームが行われることもあります。また、収納をふやして空間をすっきりとさせるケースもあります。

マンションは増築こそできませんが、比較的新しいマンションであれば自由度は思った以上にあります。ぜひ住みやすい新しい空間にチャレンジしてみましょう。

マンションリフォームの費用

戸建てでもマンションでも、リフォームの価格はそう大きく変わるわけではありません。キッチンは50~150万円、バスルームは60~160万円、リビングは50~120万円くらいといったところです。

ちなみに、一度スケルトンにした場合の坪単価は15~30万円程度です。また、スケルトンなど間取りの全面変更の場合は、仮住まいの場所も確保しておく必要があるため、家賃、引っ越し代など費用も頭に入れておかなければなりません。工事期間が短い場合は、ウイークリーマンションやレンタル倉庫などをうまく利用することも考えましょう。

施工会社の選び方

マンションは戸建住宅にはないさまざまな配慮が必要です。そのため、マンションのリフォームの施工実績が十分な業者のほうが、マンションならではの注意すべき点や住民対応がスムーズにいきやすいので安心できるといえます。
業者選びの際は、マンションのリフォームの実例を見せてもらい、複数の業者から相見積もりをとれるマッチングサイトで、複数の業者から相見積もりをとって比較検討しましょう。